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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科37巻10号

1983年10月発行

文献概要

原著

Herpes Gestationis Factorと抗基底細胞抗体を認めたHerpes Gestationisの1例

著者: 渡辺剛一1 石川英一1

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.875 - P.878

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要約 22歳,女性.第2回目妊娠1カ月頃より両下肢に瘙痒性紅色丘疹が出現し,次第に全身に拡大するとともに,妊娠9カ月頃より小豆大までの小水疱を認めた.水疱は組織学的に表皮下水疱で,螢光抗体直接法で病変部に免疫グロブリンおよび補体の沈着は認められなかったが,モルモット食道を基質とした間接法でvan Joost1)の記載した抗基底細胞細胞質抗体が患者血清中に認められた.また補体法ではHG因子陽性であった.皮疹は分娩後3週間で消失し,抗基底細胞抗体,HG因子も陰性化した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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