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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科37巻10号

1983年10月発行

文献概要

原著

Temporal Arteritisの1例

著者: 丹野和穂1 飯島進1 古川富士弥2

所属機関: 1福島県立医科大学皮膚科教室 2白岩診療所

ページ範囲:P.879 - P.885

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 37歳,男.初診の1カ月前より,頭痛と共に両側頭から前頭部にかけて蛇行せる有痛性皮下索状硬結と数個の小潰瘍を生じた.検査ではBSR亢進,CRP (+),末梢血好酸球24%を認む.眼科的異常なし.右側頭動脈の生検像は血栓による内腔閉塞,内膜の破壊,内弾性板は断裂破壊され,その一部は組織球によるphagocytosisが確認された.中膜は軽度の好酸球浸潤,外膜は顕著なリンパ球と好酸球の浸潤であった.螢光抗体直接法で病巣部血管壁にはIgG, A, C3の沈着は認めなかった.側頭動脈炎と診断し,betame—thasone 1.5mg/day投与にて硬結と腫脹は約6カ月で消失した.病理組織所見は非定型的と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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