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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科37巻10号

1983年10月発行

文献概要

原著

ネフローゼ症候群を併発したMixed Connective Tissue Diseaseの1例

著者: 安達幸彦1 石川英一1

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.893 - P.897

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 30歳,女性.22歳のとき手指の腫脹,レイノー現象が出現した.23歳時より筋肉痛,25歳時より心嚢炎を併発し,抗核抗体(speckled pattern)高値,抗RNP抗体高値と合せ26歳のとき最終的にSharpの記載に準じ,mixed connective tissue discaseと診断した.その後(28歳),妊娠中毒症に罹患し蛋白尿が持続し,30歳時ネフローゼ症候群を呈した.同時に一過性に抗DNA抗体の軽度上昇,補体低下を認めた.本症例はSLEに関するARA診断基準を4項目満足した.文献例での検討でも,SLEとしての特徴の顕著なmixed connective tissue diseaseでは腎病変を伴い易い傾向が窺われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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