icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科37巻10号

1983年10月発行

文献概要

原著

遺伝性出血性毛細血管拡張症(Osler-Rendu-Weber病)—その電顕像について

著者: 森尚隆1 熊切正信1 三浦祐晶1 稲葉秀一2

所属機関: 1北海道大学医学部皮膚科教室 2北海道大学医学部第一内科教室

ページ範囲:P.899 - P.903

文献購入ページに移動
 53歳,女性.顔面および口腔内に血管拡張,鼻出血が家族内にも発生した症例で,肺動静脈瘻を伴った典型的なOsler病の1例を経験した.皮膚病変を組織学的,電顕的に検討し,以下の所見を得た.1)血管病変は真皮上層から皮下に及ぶ.2)真皮上層から皮下にかけての血管は高度に拡張し,壁が薄く伸展している.3)真皮下層では中等度に拡張した太い血管があり,内弾性板,多層化した平滑筋細胞が観察された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?