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原著
遺伝性出血性血管拡張症の1家族例
著者: 出光俊郎1
所属機関: 1公立佐沼病院皮膚科
ページ範囲:P.1001 - P.1007
文献購入ページに移動 遺伝性出血性血管拡張症の1家族例を報告するとともに,本邦報告例につき,若干の統計的観察を試みた.
症例は8歳女児.幼児期より鼻出血の既往があり,顔面の易出血性紅色丘疹を主訴として来院.口唇および手掌に血管腫様丘疹,口唇粘膜,鼻粘膜に毛細血管拡張をみとめ,さらに母親,弟にも類症をみた.
わが国の本疾患の報告は必ずしも多くないが,見逃されている例が多いと考えられ,従来いわれるほど稀な疾患ではないと思われる.本例のように,8歳で既に易出血性皮疹を生じた報告は稀と考えられる.
症例は8歳女児.幼児期より鼻出血の既往があり,顔面の易出血性紅色丘疹を主訴として来院.口唇および手掌に血管腫様丘疹,口唇粘膜,鼻粘膜に毛細血管拡張をみとめ,さらに母親,弟にも類症をみた.
わが国の本疾患の報告は必ずしも多くないが,見逃されている例が多いと考えられ,従来いわれるほど稀な疾患ではないと思われる.本例のように,8歳で既に易出血性皮疹を生じた報告は稀と考えられる.
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