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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科37巻12号

1983年12月発行

文献概要

原著

Relapsing Polychondritis

著者: 杉本憲治1 清水正之1 浜口次生1 太田千鶴子2

所属機関: 1三重大学医学部皮膚科教室 2三重大学医学部第2内科教室

ページ範囲:P.1073 - P.1078

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 62歳,男.ブドウ膜炎,強膜炎などの眼症状を初発症状とし,1カ月後に耳介軟骨炎,鼻軟骨炎をみたrelapsing polychondritisの1例を報告した.検査所見では赤沈亢進,γ—グロブリン高値,CRP強陽性,白血球増多,RA陽性を認めたが,尿中酸性ムコ多糖体は正常であった.組織学的には多数の多核白血球浸潤を伴う軟骨細胞の変性,融解を示し,alcian blue染色にて病変部軟骨にムコ多糖体の減少を認めた.治療では,消炎剤,抗生剤には反応せず,プレドニゾロン40mg/日にて症状は劇的に改善した.治療中,本症に特有のsaddle nosc deformity,wash leather earを呈した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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