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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科37巻12号

1983年12月発行

文献概要

原著

瀰漫性肉芽腫性間質性肺炎を伴った広範いれずみの2例

著者: 花田勝美1 山田秀樹1 鈴木真理子1 大熊達義2 羽根田やえ子3

所属機関: 1弘前大学医学部皮膚科教室 2弘前大学医学部第二内科教室 3弘前大学医学部第一内科教室

ページ範囲:P.1115 - P.1120

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 上半身の広範囲ないれずみ施術部に皮膚炎を生じ,リンパ節腫脹とともに間質性肺炎を併発した31歳,35歳,男子の2症例を経験した.光顕的に如支,リンパ節,肺はいずれも乾酪壊死を欠く異物肉芽腫像を示した.電顕的には肺組織でも各種色素顆粒の存在が確認された.色素の発光分光分析は赤にHg・Mg,緑にTi・V・Al・Co,黄にTi・V・Al・Co・Feがそれぞれ含まれていた.各組織内色素のX線微小部分析では共通元素としてHg・S,Al,Siが検出され,自験例はHgを主因とする全身性肉芽腫形成疾患と考えた.いれずなによる禰漫性肉芽腫性間質性肺炎の発生例としては初めての報告である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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