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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科37巻2号

1983年02月発行

文献概要

原著

放射線照射部位に発生した悪性脈管内皮細胞腫の1例

著者: 林正幸1 松本鐐一1 吉田康二郎2 杉浦仁3

所属機関: 1富山市民病院皮膚科 2富山市民病院内科 3金沢大学医学部第二病理学教室

ページ範囲:P.141 - P.147

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 58歳の女性の下腹部に生じた悪性脈管内皮(細胞)腫の1例を報告した.腫瘍は6年前の子宮頸癌術後の60Co照射野に一致した暗紅褐色の板状硬結の上に生じ,後にlymphangiomaを思わせた暗紅色ブドウの房状の多発性丘疹であった.他方,下肢の浮腫や腹水も存在しStewart-Treves症候群も示唆された.組織学的には異型性の強い腫瘍塊が赤血球を容れた管腔を形成しながら増殖している像がみられた.鍍銀染色,第1抗体に抗ヒト第VIII因子ウサギ血清を用いたPAP法により腫瘍細胞が脈管内皮由来であることを確認した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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