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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科37巻2号

1983年02月発行

文献概要

原著

先天性皮膚欠損症の家族発生例

著者: 深水秀一1 松本吉郎1 岡山英世1 井上邦雄1 森口隆彦2

所属機関: 1浜松医科大学皮膚科教室 2川崎医科大学形成外科教室

ページ範囲:P.183 - P.185

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 9カ月の男児を発端者とし,7歳の姉,38歳の母親に認められた先天性皮膚欠損症の家族発生例を報告した,3人とも,頭頂部の矢状縫合部近傍に,瘢痕性脱毛斑の形で病変が存在し,他に外表奇形は認められなかった.本症の本邦における家族発生例はきわめて稀であり,とくに母と子の頭部に生じた病変の記載はみられない.本症の成因を遺伝関係に求める報告も多く,われわれの症例は本症と遺伝因子との関連を強く示唆するものと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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