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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科37巻4号

1983年04月発行

文献概要

原著

Syringocystadenoma Papilliferum—とくにその電顕像について

著者: 中村保夫1 清水正之1 浜口次生1

所属機関: 1三重大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.375 - P.381

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 46歳,男子の左側頭部の器官母斑上に生じたsyringocystadenoma papilliferumについて,電顕的検索を行なった.腫瘍細胞は,トノフィラメントやケラトピアリン顆粒を有し,角化傾向を示すものと,ライソゾームと思われるmultivesicular bodyを豊富に含み,一部で細胞内空洞形成を認めるものが,混在してみられた.明らかな分泌顆粒や,アポクリン汗器官に特有な微細構造は認められず,全体的にはeccrine poromaなどのエクリン表皮内汗管腫瘍の電顕像と類似する点が多く,本例は,その電顕所見のうえからはエクリン分化が疑われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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