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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科37巻4号

1983年04月発行

原著

疣贅様表皮発育異常症に対する各種治療法の試み—特にOK−432・Retinoid・Interferonの治療効果について

著者: 真鍋求1 小川秀興1

所属機関: 1順天堂大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.383 - P.386

文献概要

 51歳男子の疣贅様表皮発育異常症(epidermodysplasia verruciformis)例に対してOK−432(picibanil)・retinoid (Ro−10-9359)・interferon (I.F.)を用いて治療を試みた.その結果,OK−432・retinoidは無効であったが,I.F.の全身投与によりわずかながら皮疹の軽快が認められた.又,I.F.の局所注射では,対照に比べ臨床的に著明な皮疹の軽快が観察され,組織学的にも空胞細胞の消失が認められた.以上の結果,本症に対するI.F.による治療は今後,投与法・投与量などに関する検討が進めば効果的な治療法となることが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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