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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科37巻4号

1983年04月発行

原著

悪性黒色腫のAngiotensin Ⅱによる昇圧化学療法

著者: 竹松英明1 富田靖1 加藤泰三1 清寺眞1

所属機関: 1東北大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.391 - P.396

文献概要

 悪性黒色腫における化学療法で,その効果を高めるため,angiotensin Ⅱにより昇圧しながら抗癌剤を注入し,抗癌剤の腫瘍組織への到達性を選択的に増強する方法を試みた.皮膚,肺,リンパ節に転移のみられた40歳,男性例で,BCG内服との併用により,全ての転移巣の消失が認められた.この転移巣の消失には,angiotensin Ⅱによる昇圧化学療法の効果が大と考えられた.術後の患者5人にも同様の治療を行ったが,昇圧による副作用は認められなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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