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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科37巻6号

1983年06月発行

文献概要

原著

Acrocyanosisを主症状としたCold Agglutinin Syndromeの1例

著者: 東禹彦1 政田佳子1

所属機関: 1市立堺病院皮膚科

ページ範囲:P.509 - P.512

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 41歳,女性に生じた急性寒冷凝集素症候群の1例を報告した.症状は露出部皮膚のチアノーゼを主とし,溶血性貧血やヘモグロビン尿はなかった.チアノーゼは寒冷により生じ,加温により正常皮膚色にすみやかに復した.寒冷凝集素価は2048倍以上で,採血時,組織採取時に自然凝集を認めた.組織学的には真皮の血管腔に赤血球が充満している所見を認めるのみであった.本例ではマイコプラズマに対する抗体価は正常範囲内であったが,自然に治癒したことから,おそらく何らかの感染に続発したものと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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