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原著
Acrocyanosisを主症状としたCold Agglutinin Syndromeの1例
著者: 東禹彦1 政田佳子1
所属機関: 1市立堺病院皮膚科
ページ範囲:P.509 - P.512
文献購入ページに移動 41歳,女性に生じた急性寒冷凝集素症候群の1例を報告した.症状は露出部皮膚のチアノーゼを主とし,溶血性貧血やヘモグロビン尿はなかった.チアノーゼは寒冷により生じ,加温により正常皮膚色にすみやかに復した.寒冷凝集素価は2048倍以上で,採血時,組織採取時に自然凝集を認めた.組織学的には真皮の血管腔に赤血球が充満している所見を認めるのみであった.本例ではマイコプラズマに対する抗体価は正常範囲内であったが,自然に治癒したことから,おそらく何らかの感染に続発したものと考えられる.
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