icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科37巻8号

1983年08月発行

文献概要

原著

Eosinophilic Pustular Folliculitis—特にFollicular Mucinosis様所見について

著者: 木村俊次1

所属機関: 1日野市立病院皮膚科

ページ範囲:P.709 - P.713

文献購入ページに移動
 20歳,女子.右頬部,背部,臀部に生じた臨床・組織像とも典型的なeosinophilicpustular folliculitis (EPF)を報告した.本例では毛包の一部にfollicular mucinosis (FM)様変化あり,ムチン沈着を認めたが,これを機会にFM様変化を伴うEPFとFMそのものとを文献的に比較・検討したところ,ムチン沈着部については組織学的に両者を区別しうる決定的な所見はなく,従ってEPFに伴うFM様所見はFMそのものということができ,EPFの中には続発性ないし症候性のFMを伴う例が存在すると考えられた.臨床的にも毛孔一致性丘疹や局面状皮疹形成など類似する所見が存在する.今後EPFをFMとの関連性においても捉える必要があると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?