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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科37巻9号

1983年09月発行

原著

脊髄腫瘍を伴った潜在性二分脊椎による足穿孔症

著者: 竹中緑1 井上多栄子1 島雄周平1 川上俊文2

所属機関: 1鳥取大学医学部皮膚科教室 2鳥取大学医学部整形外科教室

ページ範囲:P.779 - P.783

文献概要

 58歳,女性.初診時,右踵部に周辺部過角化を示す27×14×7mmの穿孔性潰瘍があり,両膝関節以下の全知覚障害と神経因性膀胱を伴っていた.腰仙部正中に皮膚の陥凹があり,腰椎単写でL5に潜在性二分脊椎をみとめ,腰部脊髄造影にてL4〜S1の脊髄腫瘍をみとめた.CTにてL4〜S2の潜在性二分脊椎とL4〜S1にかけて脊椎管後部寄りにlow densityで,均一のmassを認めた.脊髄腫瘍を伴った潜在性二分脊椎による症候性足穿孔症と診断し,全麻下に脊髄腫瘍の亜全摘出術をおこなった.術後,一時的に潰瘍の上皮化がみられたが,再発した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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