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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科37巻9号

1983年09月発行

文献概要

原著

Balloon Cell Nevusの1例

著者: 稲田修一1 功野泰三1 松林由希子1 片岡和洋2 岡野伸二2 菊川洋祐3

所属機関: 1県立広島病院皮膚科 2広島大学医学部皮膚科教室 3菊川皮膚科医院

ページ範囲:P.785 - P.788

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 22歳,女性の腹部に生じたballoon cell nevusの1例を報告した.肉眼的には母斑細胞性母斑(複合母斑)と診断された.組織学的には複合母斑病巣にとりかこまれる様に胞体が大きく泡沫状を呈するballoon cellの増殖巣が真皮全層にあり,かかる病巣は腫瘍の60%以上を占めていた.Balloon cellは通常の母斑細胞との移行を示し,パラフィンブロックからのもどし電顕でmelanosomeと見做されるdense bodyを有し,母斑細胞に由来すると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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