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原著
多発性神経炎,内分泌異常を伴った全身皮膚色素沈着(いわゆる高月病)
著者: 野村和夫1 松木哲文1 小川俊一1 大道寺七兵衛2
所属機関: 1山形県立中央病院皮膚科 2山形県立中央病院内科
ページ範囲:P.823 - P.827
文献購入ページに移動症例は63歳,男.初診1年半前より全身びまん性に褐色の色素沈着出現.特に乳暈で著明であり,また口腔内,手掌皺にもみられる.爪蒼白,下肢にいわゆる剛毛,躯幹に血管腫様病変もみられ,また,るいそう著明で腹水も伴っている.同時に多発性神経炎,エストロゲン上昇などの内分泌異常を認める.ステロイドおよびエンドキサン投与により,全身状態は著しく改善,それにつれて色素沈着,爪蒼白などの軽快をみた.
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