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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科38巻1号

1984年01月発行

文献概要

原著

Eruptive Cellular Naevi

著者: 山本綾子1 坂本ふみ子1 鷲尾勝2

所属機関: 1新潟大学医学部皮膚科教室 2新潟市民病院皮膚科

ページ範囲:P.9 - P.16

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 16歳,女子にみられたeruptive cellular naeviの本邦第1例と思われる症例を報告した.本例は1年前より誘因なく.背部から大腿にかけて多発性の皮疹が出現した,新しい皮疹は淡紅色の柔らかい小丘疹であるが,数週から数カ月の経過で扁平化し,色調も茶褐色へと変化する.その性状から皮疹をtype 1〜3の3型に分類し,おのおのの組織学的,電顕学的特徴を検討した.電顕的には腫瘍細胞は大型の不整形の胞体に変形の強い,一部に切れ込みや偽性核封入体のみられる核を有し,羽毛状からellipsoid型のeumelano—someと,inner lamellar structureを有さないかあるいは不完全なメラノソームが共存し,melanosome complexも存在するなど特異な所見を示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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