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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科38巻1号

1984年01月発行

原著

皮膚T細胞性リンパ腫(菌状息肉症)の21例

著者: 長谷哲男1 宮本秀明1 中嶋弘1 永井隆吉1 飛内賢正2 湊啓輔2 下山正徳2

所属機関: 1横浜市立大学医学部皮膚科教室 2国立がんセンター病院内科,臨床検査部

ページ範囲:P.41 - P.49

文献概要

 1973年から1982年までの10年間に,菌状息肉症と診断された症例は21例であった.紅斑期9例,扁平浸潤期6例,腫瘍期6例であった.これらは,初診時にすでに各段階に至っており,経過観察中に進展した症例は,現在のところ1例もなかった.初診時の年齢は紅斑期,扁平浸潤期,腫瘍期となるにつれ上昇した.紅斑期の症例は,神奈川県出身者がほとんどであったが,他のものは全国に亘っていた.抗ATLA抗体は,測定した5例すべて陰性であった.浸潤細胞は,腫瘍期になるほど大型化し,核のくびれも著明となっていた.単クローン抗体により表面膜性状を検討してみると,T3,T4型を示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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