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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科38巻1号

1984年01月発行

原著

Alopecia Triangularis

著者: 崔洙公1 中嶋弘1 三宅淳一2

所属機関: 1横浜市立大学医学部皮膚科教室 2横浜市立大学病院形成外科

ページ範囲:P.73 - P.76

文献概要

 Alopecia triangularisは,日本では先天性側頭部脱毛症とも呼ばれているが,未だに馴染みの薄い病名である.前頭側頭縫合線上にみられるほぼ三角形の脱毛巣であり,該部には毛髪を欠く以外に,肉眼的には何の異常も認められない.病理組織学的には,これまで外国で2例の報告がみられるだけであった.われわれは,最近本症に遭遇し,その病理組織像を検討した結果,毛嚢が索状のヒアリン物質におきかえられている像,ならびに,cystic changeをきたした毛嚢と考えられる多数の嚢胞像が認められた.これらの所見は,これまでに記載されていない新たな知見と思われるので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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