文献詳細
原著
Fibrous Papule of the Noseの2例—興味ある組織像を伴った1例を含めて
著者: 木村俊次1
所属機関: 1国家公務員共済組合連合会立川病院皮膚科
ページ範囲:P.967 - P.971
文献概要
症例2:32歳,家婦.鼻尖に9カ月前丘疹出現し,その1カ月後に消失した,同部に1カ月来再び丘疹出現し漸次増大.直径3mm,高さ1.5mm,紅色,硬,表面平滑,ドーム状で自覚症なし.組織像:症例1に比べて表面のbasal melanosis少なく,逆に真皮では小血管増生・小円形細胞浸潤が目立ち,2〜4核の結合織細胞も多数存在する.
症例1,2ともマスト細胞が軽度増加する.Fibrous papule of the noseの内外報告例を集め,本症の位置づけを論じた.
掲載誌情報