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原著
Cold Panniculitis—低体温麻酔下手術後に発症した2例
著者: 照井正1 加藤泰三1
所属機関: 1東北大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.1021 - P.1024
文献購入ページに移動 心疾患に対する低体温麻酔下手術後,四肢の伸外側に左右対称性に出現したcoldpanniculitisの2例を報告した.症例1:2カ月,女児.大血管転換症に対するマスタード手術施行約1カ月後,上肢伸側および臀部外側から下肢外側に連続して帯状の,皮表にはほとんど変化がない皮下硬結に気づいた.これは6週後に消褪した.症例2:4カ月,女児.心室中隔欠損症の根治手術施行数日後,上肢伸側および下肢外側に表面淡紫紅色調を呈する鶏卵大前後の皮下硬結が出現してきた.その後1カ月で死亡し,経過を追うことができなかった.病理組織像はいずれも非特異的なlobular panniculitisの像を示した.
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