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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科38巻11号

1984年11月発行

文献概要

原著

免疫異常を示した汎発性扁平苔癬

著者: 山口茂光1 阿部真哉子1 坂本ふみ子1 伊藤雅章1 竹内誠司1 佐藤良夫1 赤井昭2

所属機関: 1新潟大学医学部皮膚科教室 2県立ガンセンター新潟病院皮膚科

ページ範囲:P.1045 - P.1050

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 46歳,男子.海水浴後,ほぼ全身に疣贅様角化性皮疹が出現した.病変は四肢,躯幹,口腔粘膜などの好発部位のほか,頭,顔,掌蹠,肛囲,爪などにも存在した.検査所見は抗核抗体陽性,IgG低下,低補体価など免疫異常を示した.組織学的所見,電顕所見より汎発性扁平苔癬と診断した.臨床像および免疫異常に関し若干の考察を加え,何らかのnoxaが全身性に作用し,全身的な免疫系(液性免疫および細胞性免疫)が障害され,特異な臨床像と免疫異常がひきおこされたと推測した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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