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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科38巻12号

1984年12月発行

文献概要

原著

von Recklinghausen病における皮下神経線維腫を伴う巨大色素斑について

著者: 北島淳一1 寺尾祐一1 濱田稔夫1

所属機関: 1大阪市立大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.1121 - P.1125

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 皮下神経線維腫を伴う有毛性巨大色素斑を有したvon Recklinghausen病の3例(3歳,男.16歳,男.8歳,女)を報告し,本症における皮膚色素斑の分類に対し考察を加えた.
 従来,巨大Recklinghausen斑と呼ばれていたこれらの色素斑に対し,cutaneous hyperpig—mentation overlying plexiform neurofibroma (Riccardi)と呼称する方がより合理的と考えられた.本病変は単なるcafé-au-lait spotと臨床,病理組織学的に相違点を有しており,巨大色素斑の分類および本症の予後という面で,巨大なcafé-au-lait spotと充分鑑別しておくことが重要と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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