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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科38巻2号

1984年02月発行

文献概要

原著

皮膚症状が初発と考えられたAdult T-cell Leukemia

著者: 山崎玲子1 山崎正博1 地土井襄璽1 森川茂2 小笹正三郎3

所属機関: 1島根医科大学皮膚科教室 2島根医科大学第一病理学教室 3島根県立中央病院皮膚科

ページ範囲:P.103 - P.109

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 72歳,男性,島根県生.躯幹の紅色皮疹を初発症状とし,のちにリンパ節腫脹,末梢血への異型細胞の出現をみたT細胞性腫瘍の1例を報告した.腫瘍細胞は多形性に富み,初期には真皮へのみ浸潤したが,のちには表皮へも浸潤した.リンパ節より得た腫瘍細胞の継代培養株から電顕的にC型ウイルスを証明,また螢光抗体法にて自己血清と反応する抗原を胞体内に認め,adult T-cell leukemia associated antigen (ATLA)と判断した.島根県では2例目のATLA陽性のadult T-cell leukemia (ATL)と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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