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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科38巻2号

1984年02月発行

文献概要

原著

電顕酵素抗体法により診断した汎発性単純疱疹

著者: 金生英雄12 林節1 高丸宏1 牧野正人1 松本一郎1 川名林治1 昆宰市2

所属機関: 1岩手医科大学医学部細菌学教室 2岩手医科大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.111 - P.116

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1)ヘルペス性歯齦口内炎に気管支炎を併発し入院中,HSV I型による汎発性単純性疱疹の出現をみた1歳7カ月の女児の症例を報告した.
2)水疱内容からの分離株について,病因ウイルスの検索を進めた.本報告では,従来の生化学的性状,細胞感受性,螢光抗体法,透過電顕,中和反応速度法などの診断法に電顕酵素抗体法を加えた.その結果,オスミウムブラックの沈着物がウイルスのエンベロープに付着する像が観察され,螢光抗体法の結果を電顕レベルで確認することが可能であり,有用な診断法と考えられた.
3)汎発性単純性疱疹について若干の文献的考察を行ない,あわせて本症におけるウイルス分離,同定の重要性について述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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