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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科38巻2号

1984年02月発行

文献概要

原著

Extranodal T-cell Lymphomaの1剖検例について

著者: 平野京子1 安田和正1 梶田昭2 金井孝夫2

所属機関: 1東京女子医科大学第二病院皮膚科教室 2東京女子医科大学第二病理学教室

ページ範囲:P.121 - P.125

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 右下腿に初発し,初診時には他臓器への侵襲はなく,漸次全身の皮膚に腫瘍が多発.腫瘍細胞の免疫学的検索にてinducer/helper typeのT-cell lymphomaと診定.発症後2年にて肺への腫瘍像を認め,以後,皮膚と肺への発症を交互に繰り返す.3年の経過後,肺炎にて死亡す.剖検所見にて,肺(多発性),心,肝,腎,腹膜,腸間膜など多臓器への転移腫瘍を認めたが,口蓋扁桃,リンパ節などnodal sitesは一般に萎縮性.リンパ節は肺門,頸のみ転移があり,これは肺腫瘍からの2次的なものと思われるほか,全身のリンパ節には転移がみられなかった.本症例はcutaneous typeのextranodal T-cell lymphomaの剖検所見として興味あるものと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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