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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科38巻2号

1984年02月発行

文献概要

原著

Auto-immune Annular Erythemaの1例

著者: 安野洋一1 松原基夫1 丸尾充1 岸本三郎1

所属機関: 1京都府立医科大学皮膚科教室

ページ範囲:P.135 - P.139

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 46歳,家婦.1年前から両手背に始まり,次第に上下肢,肩,上背に及ぶ遠心性環状紅斑様皮疹がみられ,ステロイド外用剤による治療で寛解を示すが,再発を繰返した.臨床検査成績で血清γ—Glb.の上昇,血沈亢進,CRP陽性,血清IgG,IgAの増加が認められ,病理組織所見はlupus erythematosus (LE)に近い像を示した.また皮疹部の螢光抗体直接法で,表皮・真皮境界部にフィブリノーゲン(Fib)のlincarな沈着,cytoid bodyに一致してIgM,C3,C1q,Fibの沈着が認められた.以上の所見から,自験例はRekantらのauto-immune annular erythemaに該当する疾患と考えられ,本症がchronic dissemi-nated LEの特殊型であるとする説を支持した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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