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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科38巻2号

1984年02月発行

文献概要

原著

肺炎マイコプラズマ感染に併発した多形滲出性紅斑及びStevens-Johnson症候群

著者: 秋田晴男1 石橋明1 藤田恵一1

所属機関: 1防衛医科大学校皮膚科

ページ範囲:P.179 - P.185

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 第1例はアトピー性素因のある17歳女子.4〜5年来,アフタ様〜汎潰瘍性の口内炎と,紅暈を伴う水疱性皮疹をくり返し,肺炎マイコプラズマ抗原に対し強い遅延型アレルギーをもつに至ったStevens-Johnson症候群.
 第2例はアトピー性素因と甲状腺炎を有する12歳女子.微熱,口内炎と共に多形滲出性紅斑が全身に汎発,4〜5日で消え始め,滲出性紅斑の一部は中心治癒して疱疹状皮膚炎様の環状紅斑となった.
 第3例は55歳男子.39℃の発熱と水疱〜糜爛を伴う表皮型多形滲出性紅斑が口腔粘膜疹を随伴したStevens-Johnson症候群.胸部X線写真で両側下肺野にスリガラス様陰影を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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