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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科38巻3号

1984年03月発行

文献概要

原著

D-ペニシラミンによるHerpetiform Pemphigus様皮膚病変の1例

著者: 田中源一1 横田朝男1 川端善司1 城戸邦彦1 田中洋子1 村田譲治1 藤澤龍一1

所属機関: 1昭和大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.205 - P.209

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要約 47歳.女.RAに対し,D-ペニシラミン1日量100mgの治療を3年3カ月継続し,初診の約4カ月前から皮疹発生.初診時,躯幹・四肢にDuhring疱疹状皮膚炎様の臨床所見.瘙痒(+).Nikolsky現象(-).粘膜疹(-).組織像は尋常性天疱瘡様の棘融解性表皮内水疱.螢光抗体直接法で表皮細胞間にIgG沈着(+).間接法(-).ステロイド全身療法で皮膚症状は漸次軽快した.また2週後の生検では所見が変化し,表皮有棘層ないし角層内に膿疱形成.螢光抗体直接法,陰性化.類似例につき若干の文献的考察を行なった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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