臨床皮膚科38巻3号

1984年03月発行

原著

白斑を伴った多発性Morpheaの1例

著者： 佐久間満里子¹ 大見尚¹ 上野賢一¹

所属機関： ¹筑波大学臨床医学系皮膚科

ページ範囲：P.241 - P.245

　多発性morpheaに，剣創状強皮症，顔面半側萎縮を伴い，さらに白斑を合併した5歳男児の1例を報告した．抗核抗体陽性，抗RNP抗体陽性所見が認められた．Morpheaと白斑の合併例を文献的に考察し，morpheaに合併した白斑はdermatomeに一致しない分布を示し，免疫異常が両疾患の発生に関与するのではないかと思われた．