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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科38巻3号

1984年03月発行

文献概要

原著

原発性皮膚骨腫の1例

著者: 安井伸代1 山下典子1 西島明子1

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科教室

ページ範囲:P.259 - P.264

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 皮膚内の骨形成は続発性の骨化生が主であり,原発性皮膚骨腫は非常に稀な疾患で,現在までの本邦報告例をまとめても20例に過ぎない.生下時から乳幼児期に発症することが多く,女性に多く,かつ多発する傾向がみられる.本症の合併疾患として多いものはAlbright's hereditary osteodystrophyで,本邦報告例でも20例中6例にこ認められた.自験例は20歳女で,右耳後部に局所多発した硬い結節を認めた.血清Ca, P正常.短躯幹,円形顔貌,中手骨・中足骨短縮等の身体異常はなく,皮疹部に先行皮膚病変を認めない.組織所見は典型的でHavers管を備えた層板骨構造を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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