文献詳細
原著
文献概要
1)症例:82歳,女.約5年前から左上腕に発生した,7×4mmの淡紅褐色小腫瘍.圧痛(+),触痛(+),ときに肩方向への放散痛(+).
2)病理組織所見は典型的で,Kerstingらの分類によればA型と考えられた.また,Bodian染色で,腫瘍内に神経線維が認められた.
3)電顕所見では,間質において腫瘍細胞に近接して,また腫瘍細胞間にも介在して,豊富な神経線維が認められた.この所見は,本症の疼痛に関係するものと考えられた.
4)体外培養所見では,偽足様の細胞質突起をもち,管腔様構造を形成する傾向のある特異な細胞の遊出を認めた.
5)自験例を含む本邦報告例37例につき,臨床所見を総括した.
2)病理組織所見は典型的で,Kerstingらの分類によればA型と考えられた.また,Bodian染色で,腫瘍内に神経線維が認められた.
3)電顕所見では,間質において腫瘍細胞に近接して,また腫瘍細胞間にも介在して,豊富な神経線維が認められた.この所見は,本症の疼痛に関係するものと考えられた.
4)体外培養所見では,偽足様の細胞質突起をもち,管腔様構造を形成する傾向のある特異な細胞の遊出を認めた.
5)自験例を含む本邦報告例37例につき,臨床所見を総括した.
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