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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科38巻4号

1984年04月発行

文献概要

原著

PUVA治療部に生じたPigmentatio Petaloides Actinica

著者: 清水宏1 馬場恵美1 原田敬之1 倉持正雄2

所属機関: 1国家公務員共済組合連合会立川病院皮膚科 2結核研究所附属病院

ページ範囲:P.341 - P.344

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 13歳,男子.約7年前,左腋窩,上肢に尋常性白斑が出現.外用PUVA療法にて治療していたが,最近,白斑周囲皮膚に臨床的に花弁状を呈する,いわゆるpigmentatiopetaloides actinica(PPA)に相当する多数の小豆大色素斑の出現をみた.PUVAの副作用としてlentigo senilis様小色素斑が生じることは既に周知であるが,PPAが生じることは比較的稀であること,また今後PPAをPUVAの皮膚副作用の新たな1項目として加える必要性のあることを述べた.さらにlentigo senilis様小色素斑の発生には紫外線の総照射線量が関与しているのに対し,PPAの発生にはsunburnを生じるような短期間の強い紫外線照射が強く関与している可能性を示唆した.最後にPPAの治療法として,液体窒素凍結療法が有用であることを紹介した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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