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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科38巻4号

1984年04月発行

文献概要

原著

壊疽性膿皮症の1例

著者: 八木橋陽子1 佐藤静生1 花田勝美1

所属機関: 1弘前大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.345 - P.348

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 44歳女性の左下腹部に帯状の特異な形態の潰瘍をみた単発型壊疽性膿皮症の1例を報告した.検査成績では,皮疹増悪時に末梢血中単球(マクロファージ)の著明な相対的増加をみたほか,ベーチェット病で関連があるとされる,necrotizing factorの存在を示唆する実験成績および有機塩素の高い血中濃度がえられた.またツ反部には3週後に臨床的,組織学的にも腹部潰瘍に類似する小潰瘍が生じた.治療はステロイドおよびDDSの全身投与が奏効,約3.5カ月で瘢痕治癒している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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