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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科38巻4号

1984年04月発行

原著

熱傷水疱蓋表皮細胞の組織学的観察

著者: 青島敏行1 三谷恒雄1 桜井みち代1 氏原真弓2

所属機関: 1大津赤十字病院皮膚科 2京都大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.377 - P.381

文献概要

 熱瘍患者24例の受傷後24時間以内に採取した水疱蓋組織像を観察し,治療期間との関係を検討した,水疱蓋表皮細胞の核,細胞質の形態,染色性を基準に,組織像を変性の軽度なものから高度なものへ4群に分類した.治療期間はそれぞれ7〜14日(平均9.5日),7〜31日(17.5日),7〜45日(21.3日),28〜90日(46.3日)であり,熱湯によるものに限るとそれぞれ7〜14日(平均10.0日),15〜17日(16.0日),8〜37日(22.8日),28〜45日(36.0日)であった.以上の結果から,熱傷水疱蓋表皮細胞の変性度と治療期間には,とくに熱湯による熱傷においては,ある程度の相関が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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