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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科38巻6号

1984年06月発行

文献概要

原著

Etretinate内服療法が奏効したPapillon-Lefèyre症候群の1例—Etretinate(Ro 10-9359)と主代謝物(Ro 10-1670)の薬物動態について

著者: 森嶋隆文1 桧垣美奈子1

所属機関: 1日本大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.509 - P.515

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 Etretinate 1日20mgの内服療法が奏効したPapillon-Lefèyre症候群の成人例を報告した.奏効過程は劇的で,1ヵ月後には掌蹠の一部を除いて角化性病変は消褪した.しかし,休薬1ヵ月後には皮疹の再燃が認められた.Etretinateの薬物動態に関し,主代謝物の血中濃度が未変性体値よりも高値という理想的なパターンを示した.臨床効果,etretinateの薬物動態からみても,自験例における1日20mgの内服療法(約0.3mg/kg)は妥当と考えられ,今後,1mg/kg/dayの寛解導入量は再検討されるべきことを指摘した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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