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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科38巻6号

1984年06月発行

原著

難治性皮膚潰瘍を伴い急性びまん性間質性肺炎にて死亡した皮膚筋炎の剖検例

著者: 服部智子1 北出勘治1 志田祐子1 水谷仁1 白石泰三2

所属機関: 1三重大学医学部皮膚科教室 2三重大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.533 - P.538

文献概要

 皮膚筋炎に肺線維症を合併し,肺病変の急性増悪により死亡した症例を報告した.本例の特徴的所見として,典型的な皮膚病変の外に,全身皮膚に多発性の難治性潰瘍が認められ,本疾患における肺病変の発症機序との関連が推測されたが,肺の剖検所見では血管炎は証明し得なかった.皮膚症状,筋炎症状共に通常量のステロイド投与により一時軽快したが,皮膚潰瘍病変及び肺病変は,ステロイド大量投与にも反応せず死亡した.皮膚筋炎における肺病変の病理組織学的所見及びその治療法につき考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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