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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科38巻8号

1984年08月発行

文献概要

原著

血管芽細胞腫(中川)の1例—電顕的観察

著者: 白井利彦1 松本博仁1 高木圭一1 北村弥1 坂本邦樹1

所属機関: 1奈良県立医科大学皮膚科教室

ページ範囲:P.755 - P.759

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 3カ月の女児.生後2カ月頃から右大腿,膝関節から2横指上方に拇指頭大の硬結を伴う紅斑を生じ,生検にて血管芽細胞腫(中川)と診断した,電顕的観察で内皮細胞中に高電子密度の顕粒を多数認めた.このものはX線微量分析にて鉄を含有することが明らかにされた.
 腫瘤は生後10カ月頃から自然消褪しはじめ,満1歳時には硬結は触れず,潮紅もほとんど消失している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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