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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科38巻9号

1984年09月発行

文献概要

原著

紅斑を主徴としたSubclinical Sjögren's Syndromeの1例

著者: 古川徹1 長島正治1

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.847 - P.850

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 自覚的な乾燥症状を欠き,顔面・手・足に浮腫性〜環状紅斑を生じた31歳女性例を経験した.当初,エリテマトーデス(LE)を考え,種々検索したがLE特有の所見は得られなかった.自覚的な乾燥症状は訴えなかったが,シェーグレン症候群(SjS)を疑い検索したところ,SjSに相当する異常所見を得た.
 SjSの自覚的な乾燥症状には個人差があり客観的な評価は難しい.臨床的には乾燥症状を訴えなくとも,種々の検査所見でSjSとして異常を示すsubclinical SjS (s-SjS)の存在も明らかとなってきている.このようなs-SjSの発見に紅斑,ことに浮腫性〜環状紅斑が重要であり,このような皮疹と免疫学的異常がくり返し証明される場合,SjSに関する検索が必要であると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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