文献詳細
文献概要
原著
ダニ皮膚炎と病理組織像
著者: 前田健1 姉小路公久1
所属機関: 1東京警察病院皮膚科
ページ範囲:P.883 - P.887
文献購入ページに移動 近年ダニによる皮膚炎が増加しているといわれているが,虫刺症と思われても,ダニによるものかどうかは不明なことが多い.しかし精しく問診すること,虫が見つかったら持参させることなどにより,かなり診断がつくように思われる.
症例1は家の雨戸の戸袋に鳥の巣があり,その巣よりトリサシダニ,スズメサシダニ,ワクモを同定.症例2は家の畳にいた多数の虫をつかまえて調べたところ,ツメダニであった.症例3は家屋塵を調べたところ,ケラカロプシスが異常に増加していた.
また今回,人体実験によるダニ皮膚炎の病理組織像を観察する機会を得たので報告する.
症例1は家の雨戸の戸袋に鳥の巣があり,その巣よりトリサシダニ,スズメサシダニ,ワクモを同定.症例2は家の畳にいた多数の虫をつかまえて調べたところ,ツメダニであった.症例3は家屋塵を調べたところ,ケラカロプシスが異常に増加していた.
また今回,人体実験によるダニ皮膚炎の病理組織像を観察する機会を得たので報告する.
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