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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科39巻1号

1985年01月発行

文献概要

原著

異なる皮膚疾患を生じた一卵性双生児例—アトピー皮膚炎と尋常乾癬

著者: 吉利優子1 磯田美登里1 占部治邦1

所属機関: 1九州大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.33 - P.36

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 17歳の一卵性双生児姉妹.姉は3歳頃よりアトピー皮膚炎,妹は12歳のとき尋常乾癬に罹患した.家系にはアトピー疾患および乾癬を認めない.11歳頃より,双方とも高度の肥満を来し,黒色表皮腫様皮疹を生じた.種々の検索の結果,内分泌異常あるいは先天異常による症候性肥満は否定され,単純性肥満と考えた.双生児双方に高IgE血症が認められ,HLA抗原のうち乾癬と最も関連が深いとされるCw6は陰性であったが,日本人の乾癬患者で高頻度に出現するA1,B37が陽性であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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