icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科39巻1号

1985年01月発行

文献概要

原著

乳房外Paget病におけるCEA(Carcinoembryonic Antigen)の意義

著者: 柏原万里1 今村貞夫1 古川福実2 山辺博彦3 宮内東光4

所属機関: 1京都大学医学部皮膚科教室 2京都大学病理学教室 3京都大学付属病院病理部 4滋賀医科大学皮膚科教室

ページ範囲:P.65 - P.68

文献購入ページに移動
 乳房外Paget病17例の組織標本を対象として,酵素抗体法(PAP法)によりcarcinoembryonic antigen(CEA)の局在を検討したところ,全例でPaget細胞に一致してCEAが陽性であった.PAS染色やアルシャンブルー染色結果と比較検討したところ,CEA染色はこれらの組織学的検索と同等の補助的診断価値を有するものと思われた.さらに,本症の13例の血中CEAは,6名(46%)が高値を示した.このような実験事実と若干の文献的考察をふまえて,乳房外Paget病におけるCEAの意義について考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?