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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科39巻10号

1985年10月発行

文献概要

原著

多発性筋炎を併発した菌状息肉症の1例

著者: 村松千鶴子1 守田英治1 長谷川隆1 田辺恵美子1 藤田優1 中野義澄2

所属機関: 1千葉大学医学部皮膚科教室 2千葉大学医学部神経内科教室

ページ範囲:P.845 - P.849

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 69歳,女性.約4年の経過で,躯幹,四肢に浸潤性紅斑が徐々に拡大し,腫瘤形成を伴うようになる.その臨床症状および組織学的所見より菌状息肉症と診断し,PUVA療法,ステロイド内服,さらに局所化学療法,局所電子線照射にて加療中,頸筋および四肢近位筋の筋力低下が出現する.その後,皮疹,筋症状の増悪,リンパ節腫大と全身状態の急速な悪化をみて死亡した.経過中生じた筋症状について,多発性筋炎およびステロイド投与中であることよりstcroid myopathyが疑われたが,筋生検による病理組織学的所見より多発性筋炎と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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