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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科39巻10号

1985年10月発行

文献概要

原著

Premalignant Fibroepithelial Tumor(Pinkus)の1例

著者: 功野泰三1 酒井伊勢子1 島本順子1 稲田修一1 西田俊博2

所属機関: 1県立広島病院皮膚科 2県立広島病院病理

ページ範囲:P.851 - P.854

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 64歳,男性.陰嚢部に生じたpremalignant fibroepithelial tumorの1例を報告した.臨床的には淡紅色,弾性硬,表面平滑な隆起性腫瘤で,組織学的には表皮より連続する細い上皮索が下方に延長し,互いに不規則に吻合し網状構造を呈し,この上皮索を取り囲んで密な細線維性あるいは浮腫性の間質が多量に増殖しており,上皮索の側方あるいは先端に柵状配列を示す基底細胞の集団を認めた.本腫瘍の本邦報告例は現在まで自験例も含めて9例報告されており,それらにつき若干の検討を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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