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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科39巻12号

1985年12月発行

原著

Lymphangioma Circumscriptumの発症病理について

著者: 浅野翔一1 羽田妙子1 相模成一郎1

所属機関: 1兵庫医科大学皮膚科教室

ページ範囲:P.1055 - P.1062

文献概要

 我々が組織検索を行ってlymphangioma circumscriptumと診断した14例中,皮膚深層までの観察が可能であった11例を検討した.その結果,真皮表層に於ける拡張リンパ管の他に,真皮皮下境界部から皮下組織にかけて肥厚したリンパ管が全例に認められた.これら両リンパ管の変化は,いずれも管内リンパうっ滞による一連の変化として生じ,しかも両者の形態的病変の差は,それぞれを構成する管壁の解剖学的相違によるものと推察した.従って,lymphangioma circumscriptumは我々が検討した限りではlymph—angiectasiaと同一機序により発症するものと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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