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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科39巻2号

1985年02月発行

原著

古典的結節性動脈周囲炎の1例

著者: 北畠雅人1 渡辺剛一1 石川英一1

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.123 - P.128

文献概要

 25歳,男.初診2カ月前より,微熱,両下腿の筋肉痛とともに両下肢に圧痛のある紅色結節が出現した.検査で赤沈亢進,末梢血白血球数,血小板数増多を認めた.左腓腹筋の生検像で,血管を中心に肉芽腫性病変と弾性板の部分的な破壊を,また腎血管造影にて両腎弓状動脈に微小動脈瘤を認め,結節性動脈周囲炎と診断した.プレドニソロン30mg/日投与にて一時軽快するも,減量にて再び発熱し,筋肉痛が再燃した.アザチオプリン,サイクロホスファマイドを投与したが軽快せず,プロスタグランディンE1を点滴静注し,さらにアスピリンの併用で再び解熱傾向を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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