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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科39巻2号

1985年02月発行

文献概要

原著

潰瘍性大腸炎を合併した壊疽性膿皮症

著者: 足立功一1 足立柳理1 須藤学2 三浦正次3 佐竹良夫3

所属機関: 1北海道大学医学部皮膚科教室 2市立旭川病院皮膚科 3市立旭川病院小児科

ページ範囲:P.129 - P.134

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 14歳,男児の潰瘍性大腸炎を合併した壊疽性膿皮症の1例を報告した.皮疹は急速な全身状態の悪化に伴って急激に潰瘍化したが,コルチコステロイド,サラゾピリンの内服にて約1カ月で瘢痕治癒し,消化管潰瘍も同時期に完全寛解した,皮疹の変化と消化管潰瘍との間には同時的変化がみられ,同一の病因によって起こった疾患であることが考えられた.本症の原因として種々の要因が挙げられているが,本例ではその悪化因子として免疫異常が強く関与していることが推察された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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