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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科39巻2号

1985年02月発行

文献概要

原著

Blastomycosis-like Pyoderma

著者: 大島茂人1 神永時雄1 倉田幸夫1 福井米正2

所属機関: 1金沢大学医学部皮膚科教室 2黒部市民病院皮膚科

ページ範囲:P.135 - P.138

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要約 69歳,男.前立腺肥大による排尿障害のため恥骨上部に膀胱瘻を作成後約1年8カ月目に,痩孔周囲に膿疱が発生,急速に増加,融合して増殖性局面を形成した.その後,頭,顔,腋窩,腰殿部,下肢にも膿疱と増殖性局面が生じた.病巣よりS. aureus(⧺)を反復検出,その生検標本は表皮突起の著しい延長を伴う表皮肥厚,好中球と好酸球を含む表皮内膿瘍および真皮上層における好中球と好酸球のびまん性浸潤を示した.免疫螢光法直接法も間接法も天疱折抗体陰性であった.本症例をblastomycosis-like pyodermaと診断し,その診断基準について考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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