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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科39巻4号

1985年04月発行

文献概要

原著

潰瘍性大腸炎に併発した結節性紅斑

著者: 大草康弘1 長島正治1

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.297 - P.301

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 潰瘍性大腸炎に併発した結節性紅斑の41歳,女性例を報告した.急激な腹部症状の出現に一致して両下腿伸側に結節性紅斑の多発を認めた.消化管の精査にて潰瘍性大腸炎が見出され,潰瘍性大腸炎に併発した結節性紅斑と診断された.両症状は現在sulfasala—zineあるいはprednisolone内服併用で軽快している.
 潰瘍性大腸炎に併発した結節性紅斑について若干の考察を加えるとともに,この場合の結節性紅斑は潰瘍性大腸炎患者の血中にみられる免疫複合体が一過性に血管壁に沈着して生じたtransient immune complex vasculitisと考えられることを述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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